海外ドラマ スティーブン・キング原作『11/22/63』感想

連休中に一気見した海外ドラマ作品『11/22/63』の感想を書きます。事前に想像していた内容とは少し異なりましたが、結果的には感動もあって満足できました。

作品概要

基本情報

原作はJFK暗殺事件を題材にしたスティーブン・キングの小説『11/22/63』です。製作総指揮にJ.J.エイブラムスを迎えて(この人、本当に大活躍ですね)、2016年2月にアメリカのHuluでドラマ化されました。日本では2016年夏にスターチャンネルで放送され、現在はDVD/ブルーレイ、Huluで視聴することができます。

いうまでもなくタイトルは暗殺事件当日の日付である1963年11月22日が元になっています。ちなみに、原作および日本のHuluでの作品名は『11/22/63』、アメリカでの公開時やDVD/ブルーレイの作品名およびドラマ中のオープニングで表示されるタイトルは『11.22.63』になっています。

あらすじ

2016年。主人公のジェイクは高校で国語教師をしています。離婚して、行きつけのダイナーで食事中にも別れた妻がさばさばした様子で書類を持ってきます。

(出典元:11.22.63 – IMDb)

別れた妻がダイナーを去った後、ダイナーの店主で友人のアルが店の奥から戻ってきました。戻ってくるまで数分しかたっていないのに、なぜかアルは衰えた様子で口から血を吐いています。アルはジェイクに告白します。実は店の奥のクローゼットが過去につながっているというのです。

全く信じられないままジェイクが暗いクローゼットの奥に進むと、突然目の前の景色が変わります。ダイナーがある同じ場所の1960年にタイムスリップしたのです。驚き慌てて現代に引き返すジェイク。アルは、過去に行っている間は現代の世界ではたったの2分間であること、過去には何回でも行けるが行く度に前回の結果はリセットされること、今までケネディ暗殺阻止を何度もチャレンジしながら失敗したこと、過去に行っている間に癌となったことを告げ、暗殺阻止をジェイクに託します。

「過去を変えても現代の世界が今より良くなる保証など無い」と思って乗り気ではなかったジェイクですが、翌日ダイナーでアルが亡くなっているのを見て過去に行く決意をします。1960年に着いたジェイクは、アルのアドバイスに従い身だしなみを整え(雰囲気が変わってめちゃくちゃカッコいい!)、生計をたてるためにアルが記録した当時の野球の試合結果をもとに賭博を行います。

(出典元:11.22.63 – IMDb)

未来からやってきたことがバレないようにしながら暗殺阻止のため行動を進めるジェイク。運命的な女性との出会いや様々なトラブルを経て、暗殺の実行犯とされるリー・オズワルドに近づいていきます。

果たしてオズワルドは単独犯なのでしょうか、そして、ジェイクは1963年11月22日の暗殺事件を阻止できるのでしょうか・・・?

 

感想(ネタバレあり)

以下、少しネタバレを含みます。

全くの先入観無しで本作品を楽しみたい人は見ないようにして下さい。

古き良き1960年代の世界

主人公ジェイクがタイムスリップするのはまだインターネットもスマートフォンも存在しない1960年の世界。カラフルな車、人々の服装、流れる音楽など、いかにも60年代、どことなくのんびりしていて古き良き時代のアメリカという感じがよく出ていてそれだけで楽しめます。自分がまだ生まれていない時代の海外の世界なのになぜだか郷愁を感じてしまいました。

事件当日までの長い道のり。描かれるのはひたすら恋愛の話・・・

タイムスリップ後、ジェイクはまずオズワルドが単独犯かどうかの手掛かりを集めるところから始める訳ですが、本筋の暗殺事件阻止に関してはなかなか話が進展しません。アルから「過去に行ったら出来るだけ人とのつながりは持たないようにしろ」と忠告されていたにも関わらず、ジェイクは現代世界での知人が昔1960年代に経験したトラブルを解決しようと奮闘したり、恋愛にうつつを抜かしてしまったりします。ま、タイムスリップして到着するのは1960年10月21日、事件当日までは3年間もある訳なので、私が同じ状況でも毎日毎日事件のことばかりだと気が滅入ってダラダラ他のことに時間を費やしてしまいそうですが。。。

ジェイクが恋に落ちるのは、街で偶然知り合いその後ジェイクが勤めだした学校に司書として赴任してくるセイディという女性です。

いや、もちろんこんなに美しい女性が同じ職場に来るなんてジェイクは最強運の持ち主で羨ましい限りですし惚れてしまうのも当然なんでしょうが、とにかくストーリー中盤ではセイディとの恋愛関連の場面が多くを占めてきます。エピソードが進むにつれて、心の中で「おいおい、そんなことやってる場合じゃなくて、事件阻止のためにもっとやるべきことがあるだろ!」という思いがどんどん募ってきます。

最終話に怒涛の展開。そして感動が。

そして最終話。事件当日の1963年11月22日を迎え、話は一気に加速して怒涛の展開を見せます。事件を阻止できたのかどうかを含めここでは敢えて詳細を記載しませんが、最終話の後半にさしかかって実はこの作品において暗殺事件阻止というのはあくまで添え物のような存在で、ジェイクとセイディの本当に切ないラブストーリーがメインなんだということに気付かされます。そして、ストーリー中盤でダラダラ続くジェイクとセイディの恋愛場面が、かえって最後の最後でその場面を思い出して感動を増幅させる効果を生み出すのです。

運命に逆らって歴史を変えようとすることは正しいのか、愛する人のために本当に選ぶべき道は何なのか、複雑な感情が沸き上がると同時に切ないものの爽やかな感動がありました。映画『バタフライ・エフェクト』を見終わった時と同じように何とも言えない余韻が続く良い作品でした(実際、オチは似ています)。

こんな人にはおススメです。

  • 1話完結ものより連続ものが好きだけどあまりに難解すぎるストーリーは苦手な人
  • 1960年代アメリカの文化が好きな人
  • 映画『バタフライ・エフェクト』が好きな人
  • タイムスリップものが好きな人
  • 切ないラブストーリーが好きな人
  • 見終わった時にちょっとした感動を味わいたい人

上記にあてはまる人ならこの作品は当たりだと思います。それ以外の人でもぜひ一度見てもらいたいです!

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