海外ドラマ『SHERLOCK/シャーロック シーズン1~3』感想

連休中に一気見した『SHERLOCK/シャーロック』シーズン1~3の感想を書きます。作品クオリティはさすがの高さでしたが、個人的にはそれほどハマらなかったというのが正直なところです。

作品概要

基本情報

いわずと知れたアーサー・コナン・ドイルの推理小説『シャーロック・ホームズ』シリーズをベースに、スマートフォンやネットを駆使する現代版にアレンジした作品です。シャーロック・ホームズ役のベネディクト・カンバーバッチはこの作品で一躍有名になってエミー賞の主演男優賞を受賞し、さらに同年のエミー賞ではワトソン役のマーティン・フリーマンも助演男優賞を受賞しました。

2010年からイギリスBBC Oneで放送開始され、日本ではNHK BSプレミアム、AXNミステリー、NHK総合で放送されました。現在はシーズン1~3をDVD/ブルーレイ、Hulu、Netflix、dTVで視聴できます。最新のシーズン4はイギリスでは放送済、日本では2017年7月にNHK BSプレミアムで放送予定です。

あらすじ

軍医としてアフガニスタンで従軍していたジョン・ワトソンは、戦地で負傷して帰還後、PTSDに悩まされ杖をつかなければならない状態になり、定職にもつかない生活を送っていました。

(出典元:BBC One – Sherlock)

ある日、旧友からルームメイトを探している人物の話を聞いたワトソンは、紹介を受けてその人物、シャーロック・ホームズと会いました。彼は自らのことを警察に捜査のコンサルティングを行う「諮問探偵」と称しています。そしてシャーロックはワトソンを一目観察しただけで、従軍していたことや兄がいることなどワトソンのプロフィールをずばり言い当てます。

(出典元:BBC One – Sherlock)

まだ出会って間もないにも関わらず何かを感じ取ったのか、シャーロックはベーカー街221Bにある彼の部屋にワトソンをルームメイトとして迎え入れます。医者であり戦地で厳しい体験をしたワトソンは探偵の助手としてうってつけ。シャーロックとワトソンはコンビで数々の難事件の捜査にあたっていきます。

やがて、二人の前に恐ろしい男が現れます。その男はジム・モリアーティ。シャーロックとは逆に、モリアーティは犯罪のコンサルティングを行う「諮問犯罪人」を自称します。シャーロックとワトソンが関わっていた事件の犯人に資金や情報を提供していたのがモリアーティだったのです。

シャーロックに興味を抱き、挑戦してくるモリアーティ。二人の天才の対決が始まります・・・。

 

感想

1話が長い・・・

もちろん見る前から分かってはいたものの、3シーズン×3話の全9話がそれぞれ1時間30分近くあります。だいたい1話で1つの事件を解決する訳で、もちろんそれだけ見応えあると感じる方も多いと思いますが、1話が45分~60分程度の海外ドラマに慣れきった私のアタマとカラダにとってはかなり長く感じてしまいました。

基本的に1話完結ものではあるものの、各シーズンとも最終話(第3話目)はクリフハンガー的に終わったりします。各シーズンともに第2話目はイマイチ感がありました。個人的に楽しめたエピソードは、シャーロックを翻弄する美しい女性アイリーン・アドラーが登場するシーズン2・第1話(通算第4話)『ベルグレービアの醜聞』、あっと驚くシーンが何度も訪れるシーズン3・第3話(通算第9話)『最後の誓い』の2つです。

事件解決よりも友情・メンタリズム推し!?

このドラマでは、シャーロックが事件を解決するための推理やトリックにはそれほど重きがおかれていないように感じます。力ずくに近い形で事件が解決されたり、解決したのかどうかも分からないような終わり方だったり(笑)。

作品全編にわたって描写されているのはまずシャーロックとワトソンの友情です。自身を「ソシオパス(社会不適合者)」と呼び、ワトソンのことを冷たくこき下ろしたり皮肉っぽく言うことも多いシャーロックですが、心の中では信頼できる相棒として認めています。一方のワトソンも、普段シャーロックに対して優しく接することはありませんが、お互い相手が自分にとっていかに必要かを理解しています。

そして、お決まりのシーンとして毎話必ずといって登場するのは、シャーロックが相手のプロフィールや性格をずばり言い当ててしまうメンタリズム(コールドリーディングとも言うみたいですね)の場面。シャーロックが早口で相手のプロフィールをまくし立てながら、例えば服装についた毛や靴の汚れなど根拠となった事実がカットインされます。

メンタリズムというとどうしてもこの人を思い浮かべてしまうのですが、

シャーロック・ホームズの方が本家というか元祖といってもいいですよね。とはいえ、毎回毎回このメンタリズム描写が出てくるので次第に飽きがきてしまいます。

独特の雰囲気が好きになれるかどうか

実は私は原作の小説『シャーロック・ホームズ』シリーズをまともに読んだことがありません。私の中でのシャーロック・ホームズの人物像といえば、遥か昔に放送されていたアニメ『名探偵ホームズ』に出てくるホームズがもとになっています。

このアニメ、登場人物が全て擬人化された犬になっているというすごい世界観なんです。アニメの中ではシャーロック・ホームズは常に冷静沈着で紳士的、ワトソンは気のいいおじさんで描かれています。

一方、本作品でベネディクト・カンバーバッチが創り上げたシャーロック・ホームズは、傲慢で人付き合いが苦手でたまに常軌を逸した行動も起こしたりどこか偏執的で狂気も感じさせます。この独特の雰囲気のシャーロックを好きになれるかどうかで本作品自体を好きになれるかどうかも大きく変わってくるような気がします。

そして、全編を覆ういかにもイギリス的というかロンドンっぽい雰囲気。BBC製作、舞台がロンドンで、街並みや曇り空、シャーロックとワトソンが住む部屋、音楽まで、イギリス/ロンドンと聞いて思い浮かぶ勝手なイメージそのままの雰囲気です。私はどちらかというとアメリカ/ニューヨークの雰囲気が好きなんですが、イギリス文化が好きな人にとってはこの作品はたまらないものになるでしょう。

(出典元:Sherlock – IMDb)

こんな人にはおススメです

  • イギリス/ロンドンの雰囲気、英国文化が好きな人
  • 1話あたり90分程度でも苦にならない人
  • あまり表面には出さないものの心の奥底ではちゃんと繋がっている男同士の友情が好きな人

上記に当てはまる人には本作品はおススメです。ひょっとしたら好き嫌いが分かれるかも知れませんが、好きになったらとことんハマれる作品といっていいでしょう。

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