海外ドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語 シーズン1』感想 衝撃の問題作!

お疲れさまです。エミー賞で作品賞など5部門を受賞した話題作、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』のシーズン1をようやく見終わりました!

実は初めてこの作品の名前を聞いた時は、「侍女の物語?『赤毛のアン』とか『若草物語』みたいな心温まる物語?」なんてことを思ったんですが、実は全然そんなことはなくて心温まるどころかその真逆。しかもジャンルとしてはSFといってもいい作品なんですよね。それを知って、俄然見たくなったわけです。

かなり重苦しい雰囲気のある作品ですが、触れ込み通りその世界観・設定が衝撃的な問題作でした。


作品概要

基本情報

本作品『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』は、1985年に発表された小説『侍女の物語』が原作となっています。Hulu製作でアメリカでは2017年にシーズン1が放送され、2018年にシーズン2が放送されました。すでにシーズン3の製作も決定しています。

シーズン1はエミー賞で作品賞、主演女優賞を含む5部門を受賞。ゴールデングローブ賞でも作品賞と主演女優施賞を受賞しました。

日本では現在Huluでシーズン1の全10話が視聴可能です。

あらすじ

公害汚染などにより女性の不妊率が高まり、出生率が極端に低下してしまった世界。

オブフレッドは、ウォーターフォード家に仕える侍女です。

 

彼女の本当の名前はジューン。かつて彼女には夫ルークと娘ハンナがいました。

しかし、アメリカで内乱が起こり、原理主義的な勢力による圧制国家ギレアドが設立され、夫と娘とともに逃げようとしていた彼女は一人捕らえられて家族と引き離されてしまいます。

捕らえられた彼女はギレアドに連れてこられました。そこでは、数少なくなった生殖能力のある女性を「侍女」として、強制的に権力者の家に住ませていました。

侍女は、子供の産めない権力者の妻に代わって、妊娠・出産のため儀式と称する子作りに強制的に奉仕させられるのです。

オブフレッドも、現在は司令官フレッド・ウォーターフォードとその妻セリーナに仕え、毎月儀式を強制されていました。

ギレアドは、極端に自由が制限されて厳しい規則を強制される社会。そして常に監視の目にさらされ、規則を破ったり不適切な言動があった者は容赦なく処罰されます。

オブフレッドは過酷な状況の中、侍女として仕えながら夫と娘との再会を夢見て必死でもがいています。果たして、彼女の運命は・・・

 


感想

衝撃の世界に驚愕!

まずはなんといっても本作品が描く世界観と設定が衝撃的です。

  • 妊娠可能な女性の数が極端に減ってしまい、強制的に連れて来られて厳しい訓練の後に侍女とされてしまう女性達。
  • 「儀式」と称する子作りでは、司令官の妻がベッドに座って両足を広げてその間に侍女が横たわり、そこに司令官が来て行為に及ぶという異常な光景。しかもみんな無表情で服着たまま。
  • 家の外に出ても厳しく行動を制限され、挨拶の様子まで常に監視されている状況。

とにかく最初の2~3話辺りはこの異様な世界観と設定だけでお腹いっぱい。登場人物たちがこのあり得ない不条理な社会で普通に生活しているのが信じられないです。

 

少しずつ明らかになる謎

初めは異常な世界だということは分かるものの謎だらけのギレアドの社会。

本作品では、オブフレッドが侍女として過ごす現在のギレアドだけではなく、彼女が捕らえられる前のギレアド成立に至るまでのアメリカの状況がフラッシュバックで描かれます。そこで徐々に謎が明らかになってきます。

原作が出版された年代やフラッシュバック時の服装・車・音楽などから、なんとなく時代は1970年代~1980年代ぐらいかなと想像はつきます。携帯電話も全く登場しませんし。

で、フラッシュバックの世界では、フレッド・ウォーターフォード司令官を含む一部の高官がギレアド設立のために計画を練っていたこと、そして不妊率の高まりと同時に徐々に女性に対する抑圧が厳しくなっていったことが分かります。

それでもまだまだ謎は多いですね。

  • ギレアド共和国の広さ、人口はどれぐらいなのか?アメリカ全土がギレアドに制圧されたのか?
  • 短期間でここまで強力に支配・抑圧することが出来るのか?
  • 北米以外の世界はどうなっているのか?他国はこの状況を傍観しているのか?

などなど・・・あまり細かなところを突っ込んでも仕方ないですが、シーズン2ではさらに詳細が明らかになることを期待したいです。

 

シリアスなテーマで、エンタメ要素は少なめ

過激な描写を含め原作にかなり忠実に作られているというこの作品。女性に対して厳しい規制が強制されている社会を描いていますが、実は今まさに現実の現代社会でも似たようなことが行われているのも事実。

原作は当時の社会に対する警戒感から執筆されたようです。本作品で扱われているシリアスなテーマは非常に重く、女性を取り巻く現状について考えさせられてしまいます。

では純粋に楽しむための海外ドラマ作品としてはどうかというと、イマイチかなという感想でした。

映像美は非常に素晴らしいです。全体的にブルー掛かっている情景、果物や野菜などの非常に鮮やかな色彩、建物や調度品の凝りようなど、美しい映像が逆にギレアドの社会の恐ろしさを際立たせています。

しかしエンタメ要素としては少なめで、衝撃的な世界観に比べてストーリーに関しては比較的淡々と静かに進行しています。

また、オブフレッドがギレアドから脱出して家族と再会するのがゴールなのか、ギレアド転覆までが最終目標なのか、オブフレッド含め侍女たちが何か別の生きる目的を見つけて幸福を目指すのか、本作品の最終的なゴールがどこに向かっていくのかもまだ明確にはなっていません(家族と再会するのが目的というのは感じられますけど)。

私だけかも知れないですけど、その方向感の無さみたいなものが感じられて、オブフレッドにもあまり感情移入できていません。。。

そんなわけで、手に汗握るハラハラ・ドキドキの展開や次が気になって仕方なくなるような中毒性ある作品を期待する人には少し合わないかも知れません。

とはいえ、作品のクオリティは非常に高く、間違いなく必見の海外ドラマであることは間違いないです。衝撃的なこの世界観だけでも観る価値はあります。Huluで確かめてみて下さい!

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